くも膜下出血などの頭蓋内出血は、頭痛で発症することが多いですが、脳血管がつまっておこる脳梗塞では、頭痛がメインの症状になることはまずありません。
手足の麻痺・言語障害などの、神経の障害が主症状になります。
ただし、頭痛が先行する特別な脳梗塞があります。
椎骨動脈解離による小脳梗塞です。
椎骨動脈という血管は、頸動脈と同じように、脳の中に血液を送り込む太い血管の1つですが、この血管の内側の膜が裂けてくることがあります。
これを『解離』といっています。
椎骨動脈の解離が起きるときに首の後ろから後頭部にかけて強い頭痛が起こります。
解離により動脈の血の流れが悪くなると、小脳の部分が梗塞になって、強いめまいや吐き気・ふらつき・顔面と手足のしびれが起きるのが特徴です。
片耳が聞こえにくくなる人もいます。
脳梗塞は、高齢者の病気ですが椎骨動脈解離による小脳梗塞は、30~40歳の若年者に起こるのが特徴で、特に男性に多いとされています。
動脈解離が進行すると、命にかかわりますので早期の診断と治療が必要です。
この場合の頭痛も、首の後ろから後頭部にかけての『経験のない痛み』であることが多いわけですから、分類でいうと『心配な頭痛』のひとつです。
すぐに専門医を受診することが必要です。
※緊張型頭痛と間違えないようにしなければなりません。







